無料ブログはココログ

Twitter

  • Twitter

« FEM関連書レビュー 「理論と実務がつながる 実践 有限要素法シミュレーション」 | トップページ | FEM関連書レビュー 「基本からわかる有限要素法」 »

2012年9月16日 (日)

FEM関連書レビュー 「塾長秘伝 有限要素法の学び方!」

FEM本レビュー2回目に取り上げるのは

「塾長秘伝 有限要素法の学び方!」 日刊工業新聞社(2011)

京大小寺先生を中心とするCAE懇話会のメンバーで書いた本のようです。


では私の評価

FEMソフト開発者向き・・・★★

ベンダーサポートエンジニア、コンサルタント向き・・・★★★

CAEエンジニア向き・・・★★★

設計開発技術者向き・・・★

難易度:中級

一言まとめ:
FEM理論を学ぶための初級書

FEM”理論”を学ぶためにはいい本だと思います。数式が多いのですが、逆に数式を丁寧に解きながら読んでいけば、FEMが理解できる構成に基本的にはなっています。本のイラストでスキンヘッドの先生が出きますが、その先生が言うとおり一生にに1度だけ、コンピュータが解いている通り自分で解いてみると、FEMの理解が深まることは確かです。

CAEベンダーの技術者にはこの本に書いてある理論くらいは理解して欲しいと思いますし、メーカーのCAE解析専任担当者も一度位目を通しておきたい内容です。(ただし、どこまで必要かは担当者の職責などにもよります)


あとこの本の難点を挙げるとしたら、非線形解析、動解析の説明がラフかなという感じがします。熱応力でこの本の本章は終わらせて、非線形解析を付録、動解析の説明は省いてもよかったのでは。。。接触の話してないし。。。(非線形解析はシリーズ本が出ましたが)

動的陽解法のところは読み方によっては、計算時間を短くするためにはヤング率や質量を変えます、と読めるんだけどそれだけの説明で大丈夫?(言いたいことはわかりますが。。。)

非線形解析や動解析を学びたい方は別の参考書読んでくださいということみたいです。



ところで、この本に限らず理論系の本全部に言えることなのですが、

「FEMの理解を深めてどうするか」

という問題があって、どうも

「FEMの理解を深めること」

と、ユーザーが求めている

「よいモデルを作れるようになる」(≒適切な境界条件、材料特性を入力できるようになる)

は一致しないようになってきているのではないかと思っています。

厳密に言うと、最近のソフト・ハードの進歩がFEM理論を全部きっちりわかっていなくてもよいモデルが作れるようになってきていると思います。

そういったなかで、本当に製品の競争力が上がるためのCAEはどこまで行うべきなのか、またどこまで勉強すべきなのかと言うのが問われていると思うのですが、なかなかその辺に言及する人は少ないようですね。

自分の得意な領域を宣伝する人が多いようで(-_-)

« FEM関連書レビュー 「理論と実務がつながる 実践 有限要素法シミュレーション」 | トップページ | FEM関連書レビュー 「基本からわかる有限要素法」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1472243/47014476

この記事へのトラックバック一覧です: FEM関連書レビュー 「塾長秘伝 有限要素法の学び方!」:

« FEM関連書レビュー 「理論と実務がつながる 実践 有限要素法シミュレーション」 | トップページ | FEM関連書レビュー 「基本からわかる有限要素法」 »

2015年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近のトラックバック

ウェブページ