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2011年7月19日 (火)

全自動化されたCAEがあれば設計者は使うか?

もし仮に

-モデル(形状、メッシュ、境界条件)作成全自動

-計算、結果判定も全自動

のソフトがあれば、設計者は使うのでしょうか?



使うと思います。



というより、そういうソフトがあれば、設計手順に組み込まれて、

シミュレーション結果がOKしない限りは、製品開発が進まない仕組みが作られると思います。



私の専門外なので詳しいことは分かりませんが、以前耐震偽装で話題になった建築の構造計算ソフトはそれに近い仕組みになっているような気がします。

自動化は専用ソフトを作ったり、プリポストのカスタマイズ言語をを用いたりして、

実際そのような仕組みを取り入れているところもたくさんあります。
(ただし、自動化する作業は結構難しいのですがその話はまた後ほど。。。)

設計基準がパターン化されている、もしくはパターン化できる場合は、
この方法で結構いけると思っています。



ところで、シミュレーションが自動化されると、設計者が考えなくなると言う話も良く聞きます。

ただ私は自動化と、設計者が考える考えないは別問題ではないかと思っています。

シミュレーションの自動化で設計の判定がNGだった場合、設計を変更しなければなりませんが、どう変更するかのアイデアを考えるのに、シミュレーションの自動化はあまり関係ありません。

数撃てば当たる方式で自動シミュレーション実行してOKになる条件を決めてしまうと、技術的に何の成長もないので、それが心配と言う方もいるかもしれません。。。

でも、多分そういうやり方をする人は、シミュレーションがない環境で設計する場合でも、
試験などで数撃てば当たる方式をやってしまう人だと思います。

そういうやり方がダメだと言うのであれば、
その人にそういう設計の仕方はダメだとか、
キチンとした設計検討とはどういうものかを教えるのが重要なことであると思います。



ただし、キチンとした設計検討が出来るようになるまでには、時間が相当かかります。

キチンとした設計検討ができる設計者が少ない会社では、
スキルがなくても数撃てば当たる方式でシミュレーションすれば設計できると考えて自動化CAEを導入する企業もあるようですし、今後増えてくると思います。

それで問題なくビジネスに勝てれば良いので、私はこれがダメなやり方だとは言いません。。。

ただし、このやり方は他社と差がつきにくい、と言うことはいえると思います。

別の言い方をすれば、中国やインド、アフリカでも真似出来る方法です。

ソフトが外部に漏れなければ良い、と言いますが、ものづくりのハード的なノウハウと違って、ソフト的なノウハウは漏れ易く、まねされやすいと思っています。

これらメリットとデメリットをどう判断していくかは、メーカーが会社として設計やものづくりの戦略をどう考えているかに依存するので、どれが成功するやり方で、どれが失敗するやり方か、とは一概に言えないと思います。



ということで、私は自動化はそんなに悪くないと、思っています。

もちろん、全部自動化できればハッピーと言うことはなくて
1.すべての問題を自動化できない(特に新規開発品などでパターン化できない場合など)
2.自動化のための仕様を作りこむ作業が難しい。
3.作った仕様の意図をプログラマに理解してもらうのが難しい。

と言うことがあって、なかなかユーザーが思い描いていたような自動化が出来ない現実もあります。



また、私はCAEを「設計者教育」に使えないかとも考えています。

その場合、設計者が知っておかなければならないことはあえて自動化からはずすことも有りだと思います。

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