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2007年9月

2007年9月23日 (日)

設計開発へ組み込まれたCAEへ(9)


前回、解析の依頼者から結果の予測を聞き出すことが重要だと書いた。

なぜこの情報が重要なのであろうか?

それは、シミュレーションというものは難しいからである!

元も子もないことを行ってしまったが、シミュレーションの難しさというものを少し深く考えてみると、

-計算結果を得るまでの難しさ
-計算結果を得てからの難しさ

の2つに分けられる。

計算結果が出るまでの難しさというのは、モデル化の難しさ、ソフトのオペレーションの難しさなどがあげられる。

ここは、ソフトの改良であったり、一般的なノウハウで多少なりとも難しさを柔らげることが可能である。

計算結果を得てからの難しさは、計算結果をどのようすればに設計開発に役立てるデータとすることができるか、その難しさである。

特に応力解析は計算結果を得るところまでは、ソフトウエアも多く、ノウハウも書籍などでたくさん述べられているので、他の解析よりは楽に計算結果を得ることはできるのであるが、計算結果をそのまま見せる、例えば応力分布図を設計屋さんに見せても、『フ-ン』で終わってしまう事もある。

これは、彼らが応力解析に対して、最終的に知りたい壊れるか壊れないかであることが多く、応力の値そのものは二の次の問題であるからである。

(もちろん、応力そのものが問題になる場合もあるが、それを論議するためには、解析をする側と依頼する側両方の知識と経験がそれなりのレベルに達していないと過ちを引き起こしかねない。詳しくは別の機会に考えてみたい)

壊れるか壊れないかという問題になると、応力値だけではく強度の問題が絡んでくる。

また、解析対象物はいくつかの材料を組み合わせた構造物であることが多いので、接合強度(溶接部、接着部など)の問題が出てくる。

接合強度が低いと応力が低くても壊れはじめるので、すくなくても、どこが接合部で、そこから壊れる可能性のあるなしを確認しておかないと、シミュレーションを行ってもどこの応力のその応力成分を見ればよいかがわからない。

ある程度経験のある技術者であれば、過去の経験から壊れやすい部分を把握しているはずであり、デザインや設計が変更された場合でも、壊れるとした場合、大体この辺から壊れるのでないかということに対して、勘が働くはずである。

シミュレーションを行うものは、それを把握しておく必要がある。

もちろん接合部の話くらいであれば、モデルを提示してもらえば解析する側でも把握できないこともないが、私が言いたいのは依頼者の結果予測を聞き、なぜそうなりそうなのかを議論すれば、モデルデータだけでは見えなかったことが見えてくるようになり、それをシミュレーションモデルに含めたり、モデルに含めることができない場合は結果検討の部分で考慮するなりすれば、シミュレーション技術の腕があがってくるはずである。

さらに、計算した結果、依頼者が予測したことと異なる結果がとなった場合、それは依頼者の考えに誤った部分があることをしっかり説明しなければならないので、それなりの資料を準備して勉強することになろう。それもシミュレーションの腕をあげるための貴重な経験である。(もちろん計算が間違っていないことが前提ですが)

2007年9月19日 (水)

設計開発へ組み込まれたCAEへ(8)


前回、シミュレーションを依頼した人の意図を読み取る経験として、

依頼者が、
1 どのようなシミュレーションの種類を考えているか
2 どのようなモデルのシミュレーションを考えているか
3 どのような結果を考えているか
を読み取ることが必要だと述べた。

通常のシミュレーション業務の流れを考えると、

-まず、何解析をするか(応力解析、振動解析それとも流体解析)を考え、
-次にモデル形状作成、メッシュ切りを行い、
-物性値を与えて、
-境界条件を与えて、
-解析を行い、
-結果を見る

という順番が一般的なので、シミュレーション依頼の打ち合わせの時も、

-まず、どんな解析を行えばよいかを聞き出す、
-モデル形状を説明してもらう、CADデータをもらう
-材料物性情報を得る
-固定位置、負荷条件などを聞く
-あとは、解析ソフトにこれらの情報を間違えなく入れれば答えが出てくる

これだけ依頼者から情報を得られればOKある。。。。。



ということを行っているうちは、まだまだ解析技術者初級者である!!

というのは、こうしている出た結果が、解析依頼者の予測通りであれば、問題ないのだが、
予測と違った場合、結果報告会議がもめることになり、
それでもシミュレーション結果があたれば良いのであるが、たいていの場合なぜか依頼者の予測が当たり、
シミュレーションは信頼を失って、仕事が減るということを私も何回もやってしまったこともある。

これを防ぐにはどうすればよいか。

先に依頼者の予測を聞き出せば良いのである。
詳しくは次回。


2007年9月 2日 (日)

設計開発へ組み込まれたCAEへ(7)


モデル化を上手に行う2つ目の経験は

2.シミュレーションを依頼した人の意図を読み取る経験

である。

簡単に言うとお客さんの意図を考えて仕事した経験ということで、これはもちろんシミュレーション業務だけではなくすべての業務に当てはまることである。

さて、シミュレーションを頼まれた場合の意図を読み取るということについてもう少し具体的に考えてみると、
依頼者が、
1 どのようなシミュレーションの種類を考えているか
2 どのようなモデルのシミュレーションを考えているか
3 どのような結果を考えているか
がわかれば、意図を汲み取ったということである。

ここでいうわかるというのは、依頼者の説明からシミュレーションの入力、出力データに変換できるという意味である。

さらにこれがどういう意味で、どこまでできれば良いのかは次回考えよう。



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